コラム
責任実習の主活動の決め方
実習の終盤に行われる「責任実習」は、園にいる子どもたちの1日を知ることができ、学びも多いですよね。
ですが、現場の保育士と同じように動く必要があるため、プレッシャーを感じ緊張してしまう人も多いです。
今回は責任実習の主活動の決め方を年齢や人数、天候を踏まえてご紹介していきます。
責任実習の主活動を決める前に確認すべきこと
園によって異なりますが、基本的に責任実習を行うまでに観察実習、参加実習、部分実習といった段階を踏みます。
責任実習は実習の終盤に行われることがほとんどなので、園の1日の流れを把握している前提で行われます。
指導案を書く前に以下のことを確認してから、主活動の内容を決めましょう。
・担当クラスの年齢、発達段階
責任実習で担当するクラスの年齢と、発達段階を確認をしておくことが大切です。
どの年齢のクラスを担当するは園によって様々で、園から指定される場合や事前にどの年齢を担当したいか聞いてくれる場合があります。
基本的には幼児クラスを担当することが多いですが、園によっては乳児クラスと幼児クラスそれぞれ責任実習を経験できることもあります。
・責任実習の時間配分
責任実習は実習先の園で1日を通して保育を担当するため、1日の流れや時間配分をしっかり理解しておく必要があります。
朝の会や自由遊び、給食、午睡など責任実習をする前に時系列に整理しておきましょう。
・配慮が必要な子のサポート方法
クラスで活動を行う際は、全体を見ながら保育を進めていかなくてはいけません。
責任実習中は、子ども一人ひとりとじっくり関わることも大切ですが、時間をかけすぎると逆に全体の保育が進まなくなってしまうこともあるので、特別な声掛けが必要な子や、個別で対応する必要がある子のサポート方法を事前に担当クラスの担任と確認しておきましょう。
責任実習の主活動を決める時のポイント
責任実習の主活動を決める前に確認しておくことを理解した上で、どのように主活動を決めたら良いのか、ポイントをおさえておきましょう。
・担当クラスの年齢に合った歌や製作活動を考える
主活動だけでなく、朝の会の歌やスキマ時間の手遊び、製作活動など、全体を通して子どもに発信する保育は「年齢・発達に合ったもの」を選びます。
責任実習までの経験で担当クラスの好きな歌や手遊び、絵本などをメモし、どのようなものに興味があるのか、どのような遊びが好みなのかを意識して主活動も考えていくと良いでしょう。
子どもの興味のあるものから主活動の内容を決めると、子どもたちも夢中になって楽しむことができますよ。
・どのような気温や天気でも対応できるようにする
責任実習の日の気温や天気は、当日になってみないとわかりません。
「主活動は戸外活動を予定していたのに、雨が降ってきてしまった!」とならないためにも、どのような気温や天気でも子どもたちが楽しめる活動を考えることが大切です。
・子どもの人数を考慮する
主活動として、室内や戸外でのゲーム遊びを考える場合、子どもの人数も考慮した遊びを考えることが大切です。
「責任実習当日にお休みの子どもが多く、予定していたゲーム遊びができなかった!」とならないためにも、どのような人数でも楽しめる遊びを考えていけると安心して楽しむことができますよ。
・主活動の「ねらい」をはっきりさせる
責任実習での主活動は戸外遊びや室内での集団遊び、製作活動など様々な活動を行うことができます。
その中で「子どもたちにどういったことを楽しんでほしいのか」「この遊びを通して、学べることは何か」というねらいをはっきりさせることで、子どもたちへの声かけや指導方法を確立することができます。
まとめ
責任実習の主活動の決め方についてお話ししてきました。
責任実習は1日実習生がほぼ全ての保育を担うということで、プレッシャーもあり不安になることも多いですよね。
当日に焦らないよう担当クラスの保育士に相談しながら、責任実習の指導案をしっかりと作り「自分はここまで準備したから大丈夫!」と思えるくらい準備して挑めると良いですね。