コラム
「実習中、色々な子と関わりたい…」どうしたらいい?
子どもたちは、一緒に遊んでくれる実習生のことが大好きです。
「一緒に鬼ごっこしよう!」「一緒におままごとしようよ!」というように、子どもたちからたくさんのお誘いがくることも。
中には、積極的に実習生を誘ってずっと一緒に遊びたいと訴えてくる積極的な子もいて嬉しい反面、どのように関わったらいいのか悩むこともあるのではないでしょうか。
色々な子と関わりたいけれど、同じ子から誘われて断れないときの対処法を紹介していきたいと思います。
思いを受け止めてじっくり遊ぶ
実習生と遊びたい気持ちが強く、1対1での関わりを求めてくる子もいます。
実習中はたくさんの子どもと関わりたいけれど、1人の子だけ遊んでいていいのだろうかと悩むこともあるでしょう。
戸惑う気持ちも分かりますが、まずは目の前の子の思いを受け止めてじっくり関わりましょう。
やりたい遊びを実習生と一緒にできたことで、「私を見てくれている」という自己肯定感を高めることにも繋がり、じっくり遊んだ後には実習生だけにこだわらず、他の子との遊びに目を向けることも増えてきます。
遊びの区切りをつける
じっくり遊ぶことは大切とはいえ、限られた時間の中でずっと1対1で遊ぶわけにもいきません。
時には、実習生を取り合って子どもたちの喧嘩が始まることもありますよね。
もっともっと遊びたいと訴えている時には、「○○が終わったら次はAくんとかくれんぼしてくるね」「時計の針が〇になったら先生違う所に行ってくるね」と前もって知らせて、遊びに区切りを付けることもオススメです!
時には、もっとやりたいと泣いたり怒ったりすることもありますが、強く言い返すよりも「もっと遊びたかったんだね。先生も楽しかったけど、Aくんと約束したから1回終わりね」とはっきり伝えることで気持ちを切り替えやすくなることもありますよ。
実習生の思いを伝える
「先生!一緒に遊ぼうよ」と毎日声をかけてくれる子に申し訳なくて断れない、でも他のこともたくさん関わりたい…
そのような葛藤を抱いている時には、その気持ちをそのまま子どもに伝えてみてください。
1.2歳児にはまだ理解は難しいかもしれませんが、3~5歳児になってくると順番を考えたり一緒に遊ぶ方法を考えたりと折り合いを付けて遊ぶ姿が見られるようになってきます。
「先生は○○ちゃんとも遊ぶと楽しいけど、色々なお友だちともたくさん遊びたいんだ。次はままごとしてきていい?」としっかり説明することで分かってくれることでしょう。
子どもの目線に合わせて穏やかな口調で話せるといいですね。
他の子も遊びに誘ってみんなで楽しむ
毎回同じ子との遊びが続いてしまう時には、実習生が他の子にも声をかけて大人数で楽しむのも良いですね。
「先生と氷鬼やろうよ!」と周りの子をたくさん誘えば、様々な子と関われますし、子どもたちにとっても友だちとの遊びを楽しむきっかけになることでしょう。
最初は乗り気でない子もいるかもしれませんが、「一緒に逃げよう!」と実習生と行動を共にすることで、今まであまり興味を示さなかった子も楽しさを感じられるようになることもあるので積極的に声をかけてみてくださいね。
まとめ
実習中は子ども1人ひとりの時間を大切にしたい気持ちと、たくさんの子どもと関わりたい気持ちなど様々な思いを抱くことでしょう。
せっかく子どもたちが遊びに誘ってくれたのに、断ってしまったら申し訳ないと思う気持ちもあるかもしれませんが、声かけの仕方を工夫して遊びの切り替えをしていけると良いですね。
実習に失敗はつきものです。「こうしたほうが良かったかな?」と反省点を活かしながら充実した学びの期間にしていきましょう。