コラム
元保育学生に聞く!学生時代の実習で嬉しかったことは?
皆さんは保育実習にどのようなイメージを持っていますか?
子どもとたくさん関わることが楽しみだという反面、不安や緊張を抱く人も多いのではないでしょうか。
もちろん大変なこともありますが、それ以上に学べることはたくさんありますよ。
今回は筆者が学生時代の実習で嬉しかったことを4つ紹介していきたいと思います。
「先生向いていると思うよ」
筆者の実習担当の先生は保育で気をつけるところを、はっきりとご指導していただける方でした。
「そこに物を置いたら危ないでしょ」と時には厳しい口調で指導を受けることもあり、「こんなに注意される私は保育者に向いていないんだ」と落ち込むこともありました。
しかし落ち込んでいてはダメだと思い、担当の先生から指摘を受けた点を意識して子どもたちにも積極的に声をかけることを心がけていました。
「評価が低くても頑張る!」そのように意気込んで迎えた最終日に、先生からある言葉を頂きました。
「実習お疲れ様でした。厳しい言い方をした時もあったけど、〇〇さんならできると思って。先生に向いていると思うよ!」と笑顔で一言。
こんなに考えていてくれたのだと感動し、この一言が自信を失いかけていた私が保育士になるきっかけになりました。
失敗から学んだこと
2回あるうちの1回目の責任自習でトイレットペーパーを2コ重ねて飛ばす「ぴょんぴょんカエル」の製作を予定していました。
必要な素材を用意して朝のうちに製作をするための環境も整えていよいよ保育開始となりましたが、いざ始めると想定外のことだらけでした。
・トイレットペーパーの芯が大量に破れてしまい不足
・ペンの数が足りずに喧嘩
・待っている子が飽きてしまった
このように反省点ばかりの責任実習に心折れかけていました。
でも2回目の責任実習の時には、前回の反省を生かして製作方法を変更したり素材を多めに用意したりすることでスムーズに進めることができて周りを見る余裕も出てきました。
そして何より嬉しかったのが、製作したぴょんぴょんガエルで子どもたちが楽しそうに遊んでいたことです。
「これ面白いね!」「的に当たったよ」と用意していた的に向かってカエルを入れることを楽しんでいました。
上手くいかないことがあっても諦めないで反省を活かすことが大切だと学びました。
「先生帰らないで…」
実習期間中は5歳児で過ごすことが多く、クラスに入ると必ず声をかけて来てくれたMちゃん。
園庭で鬼ごっこをしたり、みんなでままごとをしたりと関わっている時間は他の子より長いように感じました。
いよいよ実習最終日にお別れの挨拶をしていると、なんとMちゃんが泣いていました。
「先生明日も来て!帰らないで…」と泣いている姿を見てこんなに思ってくれて嬉しい気持ちと実習が終わることへのさみしさを感じた瞬間でした。
素敵なプレゼント
実習最終日にクラスの先生と子どもたちがお別れ会を開いていただき歌やお別れの言葉に感動しているところに子どもたちの描いた絵のプレゼントまで頂きました。
担当の先生が忙しい中こんなに素敵なものを準備してくださったのだと思うとありがたい気持ちでいっぱいでした。
就職して保育士として働き始め、現在より一層その時のありがたみを感じるようになりました。
まとめ
保育実習では楽しいことも嬉しいことも失敗して悲しいこともたくさんあると思います。
この経験をしたからこそたくさんの反省点が見えてきてより良い保育について考えることができるのではないでしょうか。
皆さんも失敗を恐れずに積極的に子どもたちと関わってみてくださいね。
実習に悩む学生さんを応援しています。