コラム
保育学生が知りたい、実習に関するQ&A
実習前にオリエンテーションもありますが、なかなか聞けないこともありますよね。
「こんな時はどうすればいいのだろうか」「これだけは聞いておきたい!」そんな保育学生の皆さんの質問に保育士歴10年の筆者がお答えします。
Q 実習前に準備するものはありますか?
【 Q 】持ち物や服装などはオリエンテーションで確認できましたが、その他にも「これは用意したほうがいい」というものはありますか?
【 A 】実習では部分実習や責任実習があるので、絵本を用意することが多いですね。
もちろん絵本も大切ですが、時間が余ってしまった時に何冊も読み聞かせをしてしまうと子どもたちは飽きてしまいます。
「この時間は何をしよう…」と焦ってしまわないためにも、保育のネタを増やしておきましょう。
オススメは、「手遊び」と「スケッチブックシアター」です。
手遊びは、絵本の導入として使ったり子どもたちに問いかけてゲーム遊びをしたりもできますので役立ちます。
スケッチブックシアターは、エプロンシアターやペープサートシアターは作るのが難しいという方でも簡単に作ることができます。
シルエットを書いて、「これなーんだ?」と質問したり季節の歌に合わせて絵をめくったりと、様々な楽しみ方があるので実習前に準備しておくことで子どもからの反応もいいですよ。
Q 保育日誌を書くコツはありますか?
【 A 】 気になったポイントでメモをとろう!
お集まりや遊びの時間など、一日の流れは変わらないこともありますが子どもたちの反応は変化します。
例えば、いつも笑顔のAちゃんが落ち込んでいる姿を見て、自分なりに声を掛けたり友だちとの関わり方を観察したりする中で気づくことがあるでしょう。
その気づきや思ったことをメモに残してください。
全体の流れを知ることも大切ですが、一つ一つの出来事に目を向けてエピソードを記録しておくことで日誌を記入しやすくなるでしょう。
Q ピアノが苦手ですが大丈夫ですか
【 A 】 苦手でも大丈夫だけど練習はしよう!
ピアノが苦手な人にとって、歌の時間は緊張しますよね。
筆者もピアノが苦手で猛練習したので、気持ちはすごく分かります。
保育実習では、ピアノが弾けないから評価がすごく下がるということは基本的にはありませんが、「弾けないからやらない」ではなく「弾けないからたくさん練習する」という姿勢が大切になります。
例えば、両手が難しいのであればメロディーを片手で弾いたり、それでも止まってしまうようであればその場で一緒に歌ったりしても大丈夫です。
「ピアノができないから保育に向いてない」と落ち込まず、練習を続けてみましょう。
Q 子ども同士のトラブルが起きたらどうする?
【 A 】 安全第一、その後は話を聞いてみましょう!
玩具の取り合いをしているときには感情が高ぶり、思わず手が出てしまうこともあるかもしれません。
怪我に繋がりそうな場面では2人の間に入り気持ちを落ち着かせるようにしましょう。
0~2歳児の場合は「使いたかったんだよね」と思いを代弁して受けとめつつ、「貸してって言うんだよ」と表現の仕方を伝えることが大切です。
4歳児くらいになってくると、トラブルになった時にどのように伝えたらいいのかを考えられるようにもなってきますので、「どうやって遊ぶ順番決める?」というように子どもたちと一緒に考える機会を持つのもいいですね。