コラム
こんな実習生はちょっと…。保育士が不安に感じる実習生ってどんな人?
保育実習中は保育士の働きや子どもの姿を間近に見られて学びが多い期間です。
不安や緊張もたくさんあると思いますが、実習に真剣に取り組むことで多くの学びを得ることができるでしょう。
しかし実習中に「大丈夫かな?」と不安になるような実習生もいます。
今回は保育士が不安に感じる実習生とはどのような人なのか、現役保育士の筆者が紹介します。
挨拶がない
「おはようございます」「よろしくお願いします」などの挨拶ができない、もしくは声が小さくて聞こえないと実習生に対して不安を抱くことがあります。
挨拶ができないと保育者や保護者とのコミュニケーションを取ることが難しく、良好な人間関係を築くことが難しくなるでしょう。
笑顔でハキハキと挨拶をするだけでも相手に与える印象はかなり変わりますので、実習に限らず普段の生活から挨拶をする習慣を身につけておき、自然に行えるようにしておきましょう。
質問をしない
実習期間には、実習担当保育士と共に反省会を行う機会があります。
その日の反省点や疑問点を実習担当が実習生に聞きますがその際に「何もありません」と答える人がいました。
保育中も保育者に質問することはほとんどなく、指示されるのを待っているだけで、「なにか分からないことがあったら、その都度聞いてね」と声をかけても「わかりました」と答えるだけでその後も変化がありませんでした。
「先生たちは忙しそうで聞きづらい」と思う場面もあるとは思いますが、実習担当者は質問が多いことに嫌悪感を抱くことはありません。
同じ質問をしないことが前提ですが、子どもと関わる中で困ったこと、保育の流れで分からなかったことなど積極的に聞くことで学びの多い実習になることでしょう。
体調不良が続く
実習期間中は日誌や指導案などの書類作成も多く、毎日緊張して気を張っていることから体調を崩す人も少なくありません。
もちろん体調不良の際には身体を休めてから実習に臨むことがベストですが、担当保育士に指摘された時に体調不良を訴える人もいます。
例えば、過去に指導案の内容が大まかな部分しか記入されておらず、実際の動きが分からなかったので「もう少し環境構成を考えて書いてください」と実習生に再提出をお願いした時がありました。
しかし次の日に、「体調不良で書けませんでした」と修正をせずにそのまま提出されたときに「体調不良なら仕方がないか…」と思う反面、実習への意欲を感じず不信感が強くなってしまいました。
その後も書類の書き方や保育のことを指摘すると「頭が痛くて」などと体調不良を訴えることがありました。
極度の緊張から体調を崩すこともあるとは思いますが、「出来ないからやらない」ではなく、自分なりにやってみようとする意欲があると実習期間が充実することでしょう。
子どもと関わろうとしない
実習中は保育者の動きを観察したり、子どもたちと実際に関わったりすることで様々な気づきを得ることができます。
「おもちゃの取り合いでどのように対応したらいいか分からないから先生に任せよう」とすぐに保育者を頼ってしまう実習生は、担当保育士から「もっと自分なりに声をかけたり、関わり方を考えたりしてほしい」と思われているかもしれません。
実際に子どもと関わってみないと分からないこともたくさんありますので、積極的に関わり気づいたことや上手くいかなかった反省点を振り返るようにしましょう。
まとめ
実習を担当する保育士も普段の業務に加えて実習生の指導を行います。
やる気があり意欲的に実習に参加する姿を見ていると「応援したい」という気持ちになることでしょう。
保育の仕事は人との繋がりが大切です。
先生や子どもたち、保護者の方と笑顔で挨拶をしたり、分からないことを質問したりして良好な関係を築いていきましょう。