コラム
現役保育士に聞く!「実習生のことどう思ってる?」
憧れの保育士として働くために、保育実習は必須です。
実際に保育の現場での子どもの様子や、保育士の動きを見ることができるので将来の仕事のイメージも持てますよね。
しかし将来のためとはいえ、「園の先生たちとうまくやれるかな...」と、実習中は不安や緊張でいっぱいのことでしょう。
では、実習生を受け入れる保育者たちは、実習生のことをどう思っているのでしょうか。
保育士歴10年の筆者が、実習生のことをどう思っているのかを保育士目線で4つ紹介します。
笑顔で子どもと関わってほしい
実習中は、緊張や不安が表情に出てしまうこともあります。
不安な気持ちは分かりますが、実習はこれから先生になるためにも欠かせない勉強の場でもあります。
「実習中に子どもや先生の動きを見て、たくさん学びたい!」と前向きに実習に取り組んで欲しいと思っています。
明るい笑顔で積極的に接することで、子どもたちはもちろん、先生たちにも好印象を持たれることでしょう。
私たち保育士も、笑顔で明るい実習生には話しかけやすいです。
基本的なことではありますが、とても大切なことですので実習中に意識していけるといいですね。
積極的に取り組んでほしい
学生の皆さんは、学校で子どもとの関わり方や発達について様々なことを勉強していると思います。
しかし、保育現場に入ると、子ども同士のトラブル等の予想外の出来事がたくさん起こるでしょう。
予想外の出来事に対して、「どう関わったらいいか分からないから、先生が来るのを待っていよう」と保育者に頼るだけでなく、自分なりに考えて子どもと接してみてください。
例えば、「子どもたち同士のトラブルが起きた時、それぞれの話を聞いてみたのですが上手く解決できませんでした。どのように関わったら良かったのでしょうか?」と自分がどのように関わったのかを伝えた上で、分からないことを実習担当に聞くことで、積極的な姿勢が伝わり、具体的なアドバイスをもらう機会も増えるでしょう。
実習を楽しんでほしい
実習中は指導を受けることも多く、常に緊張しますよね。
適度な緊張感は必要ですが、笑顔もこわばるような緊張の中では本来の力を発揮することは難しいでしょう。
せっかく保育現場に入るのであれば、子どもたちと積極的に関わり、実習が楽しいと思えると良いですよね。
子どもたちとの関わりの中で、一人ひとりの興味関心の違いに気付きますし、子どもたちはどのような場面で保育者の援助を必要とするか、子どもと保育者のやりとりを間近で見て学ぶことができることでしょう。
自分自身が実習を楽しむことで、子どもたちともやってみたいことが増えてきます。
「実習だからやらなきゃ」ではなく、「次は子どもたちとこんなことをやってみよう!」と、少し肩の力を抜いて自分のやりたいことにチャレンジしてみましょう。
実習生を応援している
実習担当の保育士も学生の頃には実習を経験しています。
なので、実習に不安を抱いている学生の皆さんの気持ちが分かります。
「今日も指導されちゃった...」と落ち込むこともあるかもしれませんが、それは実習生に素敵な保育士になってもらいたいからこそのアドバイス!
そもそも、実習生を受け入れるということは、保育士を目指している学生を応援しているからです。
実習中に指摘されることが多くて自信をなくしそうな時には、保育に向いていないのだと諦めるのではなく、「次からは気を付けよう!」と前向きに捉えていけるといいですね。
まとめ
実習期間は、実習生同様に実習担当も緊張感を持って指導に取り組んでいます。
実習生の熱意や積極性を感じることで、実習担当も改めて日々の保育を見直し「私も、もっと頑張ろう!」と活力を得ることもあります。
私たち保育士は、何事にも意欲的に取り組んでいる実習生を応援しています。
今回紹介したことを意識して学びの多い実習になるといいですね。